子どもの“イマ”を虹色に。ワクワクする大人と子ども - キッズカラー代表のブログ

保育士が子どもの育ちを保つために、保育環境の改善を目的とした保育士支援サービスHoiclue♪を運営する株式会社キッズカラー代表・保育士の活動ブログです。

どっちの方が上手?

それは先週末のこと。

帰り際に、2人の女の子(5歳)が やってきて、

「ね、せんせい。どっちの絵の方がキラキラしてる? どっちもっていうのはナシ。絶対にだめ。どっちが上手いか言って! どっちか1つだけだよ!」

と言って、それぞれに描いた絵を差し出してきました。

ドレスを着た女の子の絵が描いてあって、どちらもとても凝って描かれていて素敵な絵でした。

急に聞かれたわたしは、その勢いに少し圧倒されてしまったんだけれど、そこまで強く聞く子どもたちの表情を見ていたら、なんだか曖昧に答えたくないなぁと思って、そして「どちらか1つ」にこだわる子どもたちが何でそこにこだわるかも気になって、その問いへの答えは翌週に持ち越されることになりました。

 

そして昨日。

またまた私の帰り際、「せんせい、この間の絵だけど、どっち?」という質問が。

休みをはさんでもちゃんと覚えている女の子たち。

「うーん。こっちの絵はここがすごくがキラキラしていると思う。で、こっちの絵はここがすごくキラキラしているなぁって感じる。」と答えると…。

「それはダメ。勝負なんだから。」とあくまでも「どちらか」にこだわる子どもたち。

残念なことに昨日もタイムアップであまり話せなかったので、その会話の続きは今日に繰り越されることに。

 

…みなさんだったらどう答えますか?

 

自分の中に答えがなかったわけではないのですが、色々考えていたら他の人はどう考えるんだろうという思いにいたって、TwitterとFacebookを通して聞いてみました。

「一つの意見であることを伝えて思ったままに答える」

「それぞれのキラキラなところや好きなとこころを伝える」

「そもそもの子どものキラキラのイメージや、どちらかに決めてほしい理由を聞いてみる」

などなどたくさんのご意見をいただきました。とても興味深かったです(ありがとうございました!)。

「どちらが」と勝負(優劣)はつけられないという意見がほとんどで、それについては私も同感でした。

思ったままを伝えたらどうなるかなと、一つの社会経験なんじゃないかとも思ったりしましたが、表現に関してどちらかを選ぶのは難しく、子どものそれぞれの自由な表現を、子どもにとって存在の大きい大人が個人的な判断で意見するものではないと思っていたので。

 

あ、ちなみにこれは前回のワークショップにも内容がつながる部分が大きくてちょっとうれしかったです。良かったら見てみてください☆笑

 

ただ、あんなにも強く迫られたことはなかったので、そこまでして勝負にこだわる子どもたちの心理が少し気になったんですね。

普段、大人が「上手いね」とか、「上手にできたね」というなんだか曖昧な感じで評価していることが多いから、もっと明確な大人の意見や評価が欲しかったのかなぁとか。

そもそも何を持って「上手い」のか、それは大人の客観的な判断になってしまっていて、でもそれによって左右されてしまいがちな子どもたちは、自分の力を試すために大人に聞きにきたのかなぁとか。

考えていたら考えすぎてよくわからなくなりました(笑)

でも、結局わたしはあの女の子たち自身の言葉の裏にある思いを何も聞いてなかったんですよね。

なので、早速今日聞いてみました!

 

まずはキラキラについて。

これは意外で笑ってしまったのですが、女の子たちが言うキラキラとは、

「どちらの方がデコレーションしているか」

というドレスの飾りのことだったんですねー。

今朝見たら、その絵には余白にたくさんの☆マークや?マークが付け足されていて、元の絵がよくわからないほどになっていました(笑)

 

そして、「どうしてどちらかなの?」という問いについては、「だってそれじゃなきゃ勝負にならないもん。“どっちも”では意味ない」 と。

 

最終的に私の答えは、

「こっちの絵はドレスデザインが素敵だなぁ。せんせいも着てみたいな。こっちの絵は女の子の周りのデコレーションが素敵だなぁ。こんな世界があったら行ってみたいね。」

という、ちょっと曖昧さが残るもの(笑)

 

補足として、

「かけっことかドッチボールはさ、ルールもあるしみんなから見ても勝ち負けがわかるけど、絵は、みんながそれぞれ好きなように描くのと同じように、見る人もみんなそれぞれ好きなように見ると思うんだよね。だから、みんな見方が違うから勝ちとか負けとかってないと思うんだよなぁ。」

と伝えてみました。

 

子どもたちは、

「あぁ、そうか。じゃあ、こっちの絵はここがキラキラだし、こっちの絵はここがキラキラだし、だから引き分けってことだね。みんな引き分けじゃーん。」

とずいぶんあっさりしていて、今度は変身ステッキ作りを楽しんでいました。

 

答えとしては、あんまり前回言ったことと変わってないのだけれど、あの女の子たちにとって、

「どちらか」

は実は大した問題ではなくて、それぞれに納得する答えを求めていたのかなぁと思います。

 

だって、一生懸命描いて楽しんでいた絵に対して、

「ここがキラキラしてるね」「こっちはここがキラキラしているね」

だけじゃ ぁ何だか物足りないですもんね。

思いを込めて描いた過程をどれだけ汲みとって応えてあげられるか、とても大切だなぁと改めて思いました。

上手さや「どちらか」で評価を求めた子どもたちは、それしか評価の方法を求める術がなかったのかもしれません。

 

そんな環境にちょっと反省…。

子どもはいつだって色んなことを教えてくれます(*_*)☆

ご意見くださったみなさま、ありがとうございました!

子どもの“イマ”を虹色に。

キッズカラー 雨宮 みなみ

保育や子育てに役立つ“遊び”情報サイトHoiClue♪[ほいくる♪]